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メルロ=ポンティの思想

講談社学術文庫 2859
木田元/〔著〕
著作者
木田元/〔著〕
メーカー名/出版社名
講談社
出版年月
2025年3月
ISBNコード
978-4-06-539139-6
(4-06-539139-3)
頁数・縦
598P 15cm
分類
文庫/学術・教養 /講談社学術文庫
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20世紀フランスにあらわれた綺羅星のごとき哲学者たちのなかにあって、ひときわ大きな輝きを放ちながら早世したモーリス・メルロ=ポンティ(1908−61年)。エドムント・フッサールの現象学と出会い、身体を中心に据えることで独自の地平を切り開いたその思想は、その後の現代思想の基盤となるとともに、哲学はもちろんのこと看護学や認知科学、芸術の領域にいたるまで今なお幅広く影響を与え続けている。本書は、日本にメルロ=ポンティを紹介した第一人者たる著者が、『行動の構造』の公刊に先立つ思想にはじまり戦後の後期思想に至るまで、真正面からメルロ=ポンティの全容をとらえようと試みた書物である。主要著作のひとつひとつが大部であることが、この知の巨人の全貌を捉えがたくしている大きな理由だが、『行動の構造』、『知覚の現象学』、『シーニュ』、『眼と精神』、『見えるものと見えないもの』など主要著作のほとんどの邦訳を手掛けてきた著者ならではの精緻な読解によって、途方もない構想とその可能性があざやかに浮かび上がる。前人未到の境地に達したメルロ=ポンティの思考は、なぜ、いかにして可能だったのか。比類なき学識をもつ著者だからこそなしえた、思想的文脈、歴史的背景を踏まえた分析で、その思考の形成過程をも解き明かしていく。知の巨人が知の巨人に肉迫した、無二の概説書。(原本岩波書店、1984年) 【本書の内容】まえがき1 思想の形成2 『行動の構造』をめぐって3 『知覚の現象学』をめぐって4 戦後のメルロ=ポンティ5 メルロ=ポンティの言語論6 メルロ=ポンティの社会理論7 後期思想の検討注文献表あとがき解 説(加國尚志)年 譜

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